【映画】名探偵ピカチュウ【レビュー】

今更ながら「名探偵ピカチュウ」アマプラで見ました!
世界観が最高で、頭空っぽにして見るのにピッタリです!

評価:★★★★☆

PVや前評判で、あの可愛いピカチュウがおっさんみたいに喋るのがなんとなく受け付けなくて見ていなかったんですが、先に見た「ソニック・ザ・ムービー」が非常に面白くて原作愛を感じる作品って素敵だなと思ったのでこちらも試聴しました。

レビュー ※ネタバレアリ

「名探偵ピカチュウ」は、ストーリー自体は並程度ですが、ポケモンの魅力とその世界観の再現度によって十分に楽しめる作品でした。ライムシティを舞台にしたこの映画では、ポケモンバトルが禁止されているため、バトルシーンはほとんどありません。しかし、違法バトル場での”カメックスVSゲンガー”のシーンは、ストーリーには直接関係ないキャラクター同士の戦いでありながらも、観る者の心を躍らせました。

ライアン・レイノルズが演じるピカチュウは、その表情や仕草が非常に人間味に溢れ、観客に強い愛着を抱かせます。しかし、ピカチュウと主人公の父親がミュウツーによって合体していたという展開には驚かされました。主人公が父親を探すことが物語の主軸である以上、このピカチュウとは最終的に別れる運命にあることが示唆され、感傷的な余韻を残します。また、父親と疎遠だったにもかかわらず、合体したピカチュウが主人公とだけ会話できるという設定には少し無理があるように感じました。

一方で、ラスボスのミスリードは見事でした。メタモンの変身能力を巧みに利用した誤認作戦は、観客を最後まで引きつける素晴らしいアイディアでした。また、ヒロインもシンプルながら美しく描かれており、作品に華を添えています。

総じて、「名探偵ピカチュウ」はAmazonプライムに加入しているのであれば、一見の価値があります。わざわざBlu-rayやDVDを購入したり、レンタルするほどではないかもしれませんが、サブスクリプションで気軽に楽しめるのであれば、特にアニメ版ポケモンのファンにはぜひおすすめしたい作品です。

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